福岡県久留米市で死んでいた野生のイノシシが25日、家畜伝染病の豚熱に感染していたことがわかりました。

県内で今年、豚熱の感染が確認されたのは2例目となります。

県によりますと25日午後、久留米市藤山町で野生イノシシの死骸が見つかり、県の検査で豚熱の陽性が確認されました。

久留米市では12日にも野生イノシシ1頭が死んでいるのが見つかり、その後、県内では44年ぶりとなる豚熱の感染が判明しました。

今回死骸が見つかった場所は、1頭目から600メートルほど離れたところだということです。

県は豚熱のまん延を防ぐため、27日から29日にかけて豚熱確認地点から半径10キロ圏内で野生イノシシに対しワクチンを散布することを決めました。

散布するのはビスケット状のエサにワクチンを封入したもので、食べたイノシシは免疫を獲得するということです。

県は久留米市、広川町、八女市の計80地点に1600個を散布することにしています。

豚熱は豚やイノシシに強い伝染力がありますが、人に感染することはなく、仮に豚熱にかかった豚の肉や内臓を食べても人体に影響はないとして、県は冷静な対応を呼びかけています。

テレビ西日本
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