福岡の青果店で野菜の価格が軒並み上がっています。
26日時点の最新状況と価格高騰の背景を取材しました。
手ごろでおいしい食卓の味方、カレーライス。
とろとろのルーに絡み合うゴロゴロ野菜はカレーに欠かせませんが、この野菜の価格が上がっています。
26日、取材班が訪れたのは福岡市中央区にある青果店です。
◆桃太郎 薬院店 佐藤美奈さん
「最近急に高くなっているのが、このジャガイモですね」
カレーといえば、ジャガイモ。
3週間前は128円で販売していましたが、26日の価格は168円と40円も値上がりしていました。
そして、ニンジンの価格も…。
◆桃太郎 薬院店 佐藤美奈さん
「2本で168円。前は128円とかだった」
ニンジンは3週間前は2本で128円でしたが、26日は40円値上がりして168円で売られていました。
さらに、タマネギは数日前は1袋278円だったのが、26日は30円値上がりして308円で販売されていました。
カレーで使われる定番野菜が軒並み値上がりしています。
その理由を聞いてみると…。
◆桃太郎 薬院店 佐藤美奈さん
「気温が高すぎる。それがずっと続いておりますので」
ここ最近の気温の高さや、梅雨の時期に雨が少なかったことなどが影響し、野菜が思うように育たなかったのが、高値の要因として考えられるということです。
「カレー野菜」の高騰に買い物客は…。
◆買い物客
「カレーにどっさり使うことも、肉じゃがとかも、しょうがないのかな、私たちは抵抗できないからそのまま受け入れている」
「“悩みの種”で、台所(で調理)するものにとっては(ニンジン・ジャガイモは)常備品ですよ、野菜のね」
値上げの波はほかの野菜にも…。
◆桃太郎 薬院店 佐藤美奈さん
「ナスですね、ナスがびっくりするくらい上がっている」
夏野菜の定番、ナス。
3週間前は1袋128円でしたが、なんと100円も値上がりして26日は228円で売られていました。
また葉物野菜も全体で60円ほどの値上がりが続いているということです。
◆桃太郎 薬院店 佐藤美奈さん
「きのうくらいから小松菜とかもすごく高くなっていて、おとといまでは1パック88円とか78円で出していたのにきょうは148円」
小松菜はここ数日で倍近い値段になっていました。
◆桃太郎 薬院店 佐藤美奈さん
「いくらで入ってくるのか、毎日予想できない。私たちは消費者にちょっとでも安く提供できたら」
店によると、今後の天候次第では価格の高騰がさらに広がるおそれもあり、野菜を取り巻く厳しい状況はしばらく続きそうです。