今年6月、「すし」をネタにした全国初のトップ会談を開いた北九州市(福岡県)と富山県。
連携した観光PRの第1弾として、食い倒れの街・大阪で「すし対決」が行われました。
響灘、玄界灘、周防灘の3つの海に囲まれ、すしネタの宝庫とされる北九州市。
国内外にすし文化を発信するため、今年4月「すしの都課」を設置しました。
一方、富山県は「天然のいけす」とも呼ばれる富山湾を持ち、「寿司といえば、富山」のキャッチコピーでブランド戦略を進めています。
両者は今年6月、世界初の「すし会談」を開催し、観光客誘致につながる「ゴールデンルート」を作る構想を打ち出しました。
その第一歩として、今回両地域の中間地点の大阪ですし対決「大阪夏の陣」の開催が実現したのです。
食い倒れの街で誇りをかけた負けられない戦いです。
◆【北九州】平四郎 小林弘昌社長
「北九州ではサバを生で食べます。朝とれたてのサバを新幹線で大阪に持ってきていますので」
北九州代表の回転ずし店「平四郎」が持ち込んだのは、九州らしく胡麻ダレで味わう真サバと、爽やかな柑橘が香るヒラメの柚子おろし乗せです。
対する富山のすし店「粋鮨」は…
◆【富山】粋鮨 待寺敏之さん
「紅ズワイガニは、本ズワイガニよりも身が繊細で甘味があると思います」
北陸の郷土の味、紅ズワイガニと甘エビの昆布締めで必勝を狙います。
事前の抽選で選ばれた100人がそれぞれのすしを食べ比べるなどして、北九州市と富山県のどちらに実際に行ってみたいかを投票します。
◆試食した人
「富山はよく旅行で行くことはあったけど、北九州のすしは初めて」
Q.生のサバを食べたことは?
◆試食した人
「あまり記憶になくてめっちゃ甘くておいしかった」
◆試食した人
「とてもおいしいです。プリプリしていて」
◆試食した人
「甘エビが好きなので富山のほうが好き」
◆試食した人
「自分は北九州のほうが好きかもしれない。食感がいいというか身が締まっている感じがして」
お互いの意地とプライドをかけたすし対決「大阪夏の陣」。
関西在住の100人が投票した、すし対決「大阪夏の陣」の勝者は…
富山県でした!
北九州市は残念な結果となりました。
26日のイベントでは、北九州市と富山県、そして両地域をつなぐJR西日本がさらなる連携に向けて協定を結んでいて、すしを生かした観光戦略に今後さらに注目です。