今年5月に北海道北広島市で発生したひき逃げ事件で、警察は8月25日、ベトナム人の男を過失運転致傷と道路交通法違反(救護措置義務違反、事故不申告)の疑いで逮捕しました。
逮捕されたのは、ベトナム国籍で、上士幌町に住む30歳の会社員の男です。
男は5月24日午前10時ごろ、北広島市西の里の国道274号線で乗用車を運転中、路側帯を同じ方向に走っていた市内に住む50代男性の自転車に接触。事故後、男は車を停めて男性に声をかけたものの、救護や警察への通報を行わず、そのまま現場を立ち去った疑いがもたれています。
この事故で男性はろっ骨を折る重傷です。
警察は目撃者からの110番通報を受けて捜査を開始。現場周辺を走行していた車のドライブレコーダーを分析するなどして捜査を進め、事故から約3か月後の8月25日、男を自宅のある上士幌町内で逮捕しました。
警察によりますと、男は技能実習生として来日し、会社員として働いていて、日本の運転免許を所持していました。また事故当時、車には4人の同乗者がいたということです。
調べに対し男は、事故を起こしたことは認めているものの「他の人が通報したので立ち去った」と話しているということです。
警察が事故の原因や男が逃走した経緯、車の所有者などを調べています。