任期満了に伴う八代市長選挙は24日告示され、現職と新人の2人が立候補し、7日間の選挙戦がスタートしました。
選挙戦では、先日の記録的大雨災害からの復旧復興の対応などが焦点となっています。
立候補したのは、いずれも無所属で届け出順に現職で4回目の当選を目指す中村 博生さんと新人で元熊本県副知事の小野 泰輔さんです。
自民党や公明党のほか、約100の団体の推薦を受ける現職の中村 博生さんは、告示日の24日、自民党の国会議員や県議らと市内にある植柳妙見宮で必勝祈願を行いました。
【無・現 中村 博生 候補(66)】
「知事をはじめ県職員もそうだが、連携が取れている。これが『チームくまもと』。これが遅れれば復旧復興も遅れる。『信頼関係』こそがいま一番、八代に必要。この八代を今からどんどん進めるのは私しかいない。自信を持って4期目もやらせてください」
出陣式には支援者約800人が出席。
中村さんは、これまで3期12年で培った国や県との信頼関係で「記録的大雨による災害からの復旧復興」や、「TSMC進出による経済発展」などに取り組んでいくとしています。
【無・現 中村 博生 候補(66)】
「TSMC関係の後工程の会社などいろんな企業が想像できるが、国内でもいろいろと八代に目を向けてもらっている。少しでも〈南北格差〉を縮めていきたい」
【無・新 小野 泰輔候補(51)】
「大胆な改革をしていくためには、何も文句が言えないような勝ち方をしなければいけない。大勝しなければ意味がない。みんなが本気になって八代をいい街にしていく。子どもたちに誇れる八代をつくっていく。きょうが、そのスタート」
元熊本県副知事の小野 泰輔さんは事務所で出陣式を開き、支援者約80人が出席しました。
小野さんは、特定の政党や団体からの支援は受けず、〈草の根の活動〉で市長選に挑みます。
きのうは、先日の記録的な大雨で被害が大きかった千丁町を選挙戦最初の街頭演説先に選びました。
小野さんは、「災害からの復旧復興への対応」や「八代市政の信頼回復」などを掲げ、「市民への情報公開」に積極的に取り組みたいと訴えます。
【無・新 小野 泰輔 候補(51)】
「国政や副知事(の経験)を通じてたくさんのつながりがあるので、八代がいち早く復旧するために必要なことを市長として矢継ぎ早に実行したい。この八代市の行く末は今回の選挙で大きく方向性が決まる。行政に対する不信、政治に対する諦め、こういったものが渦巻く八代のままでいいのか。皆さんには将来の子どもたちのために
判断していただきたい」
現職と新人の一騎打ちとなった今回の八代市長選挙、投開票は8月31日です。