25日に「イット!」が向かったのは、神奈川・横浜市内のスーパー。
2025年の新米を販売し始めたところ、意外な現象が起きてしまったといいます。
スーパーセルシオ和田町店 食品バイヤー・久保田浩二さん:
去年とれたお米よりも、今年とれた新米の方が売り場で見てもらうと安くなっているので、ちょっと、ちぐはぐな状態になっています。
令和の米騒動で価格が高騰した2024年産の米よりも、新たに入荷した新米のほうが1割ほど安いという珍現象です。
とはいえ、2024年の販売スタート時と比べると、やはり…。
スーパーセルシオ和田町店 食品バイヤー・久保田浩二さん:
実は、去年の新米価格と今年の新米価格、比較すれば2割高のスタートなので。
8月10日までの1週間にスーパーで販売された米の平均価格は、前の週より195円値上がりし、5kg当たり3737円。
備蓄米効果で下落傾向となっていた米の価格は、新米の季節を迎え再び高騰してしまうのでしょうか。
気になる新米の出来と価格の見通しはどうなのでしょうか。
25日午後、農林水産省は全国のスーパーで販売された米の平均価格が前の週より67円値上がりし、5kg当たり3804円だったと発表しました。
25日に「イット!」が訪ねたのは、千葉・香取市の米農家。
稲の刈り取りを終え、現在は稲穂からとったもみ殻を玄米にする作業の真っ最中でした。
2025年の新米の出来はどうなのでしょうか。
コメ農家・加瀬昌尚さん:
いいコメができたと自分なりに感謝。(Q.収穫量は?)去年より気持ち1~2俵多いかな。暑さにも負けずにいい秋を迎えた。
2025年は、出荷の際にJAが生産者に支払う概算金が大幅にアップ。
2024年は60kg当たり2万円ほどでしたが、2025年は約3万円まで引き上げられたといいます。
コメ農家・加瀬昌尚さん:
生産者にとってはいい傾向かなと思う。生産者はいいけどね、(コメを)買う消費者が高いと…。
こうした中、北海道・芦別市の道の駅では、店頭に並ぶ新米の価格が5kg4000円から4500円と2024年より1割ほど値上がりしていました。
横浜市のスーパーで聞かれたのは、「新米の買い時は今だ」との声です。
スーパーセルシオ和田町店 食品バイヤー・久保田浩二さん:
今後さらに上がっていくと、去年とれたコメよりも高くなってしまうことは考えられる。今年の新米が食べたいお客さまは、出たての時期を狙って購入するのが一番安い。