東京・深川署で、うつろな表情を見せる出村三喜夫容疑者(76)。
出村容疑者は、自身が経営するクリーニング店で40年間働いていた60代の女性従業員の手を切りつけ、殺害しようとした疑いが持たれています。
「殺すつもりはなかった」と容疑を一部否認している出村容疑者。
女性従業員との間に何があったのでしょうか。
警察によりますと、出村容疑者は女性が店内のトイレから出てきたところ、刃渡り15cmの包丁を持ち襲いかかったといいます。
そして、女性に馬乗りになると「こうするしかない」などと言い、刃物で切りつけたということです。
女性は両手に全治2週間のけがをしましたが、命に別条はありません。
出村容疑者と被害に遭った女性との間にトラブルはなかったといいます。
一方で、「経営に行き詰まっていて、警察に捕まってすべて終わらせたかった」と話す出村容疑者。
出村容疑者のクリーニング店では、従業員への給料や洗濯を委託していた工場への支払いなどが滞っていたとみられていて、警察が詳しい動機を調べています。