びりびりに破かれた服についた大きな足跡。
この週末、東北や都内でクマに襲われる被害が相次ぎました。
24日の青森・弘前市では、70代の男性が猫に餌を与えようと外に出た際、クマに襲われました。
被害者の家族:
旦那が起きてすぐ「わーっ」と言うことはないので、びっくりして。「お父さーん!どうしたー!」って。全然動かないで、そのまま横になって。
男性の家族によると、男性はクマに左肩を襲われ、着ていた服は大きく破れ、クマの足跡が何カ所もついています。
男性は病院に搬送されましたが、命に別条はないということです。
クマが物色したのでしょうか。
家の隣にある小屋のガラスは割れ、辺りに散乱。
現場付近の畑では、クマの足跡やふんが残っていました。
この付近では、クマの目撃や被害が相次いでいて、住民たちも注意していたといいます。
近隣住民:
気を付けてはいて、クマよけとかいっぱい置いてあるんだけど、やっぱりクマも慣れてるのか、人慣れしてるのか。
クマはその場から逃げていて、市などはパトロールをして注意を呼びかけています。
同じく24日、秋田・北秋田市では60代の男性が顔から血を流して倒れているのが見つかりました。
男性は「ランニング中にクマに襲われた」と話しているということです。
さらに、クマによる被害は都内でも。
23日、東京・奥多摩町の川で渓流釣りをしていた50代の男性が、子グマとみられるクマに顔をひっかかれるけがをしました。
男性がクマに襲われた日、近くで釣りをしていたという別の男性は、「水の音と茂みの音みたいのがあったんでパって見たら、黒いものが横切ったなと思って、クマだったら嫌だなと思った」と、そばでクマの気配がしたといいます。
クマは男性を襲ったあと、山のほうへ逃げていったということです。
奥多摩町は、不要不急の外出を控えるなどの注意を呼びかけています。