広島市は25日、西区庚午南にあるテニスコートで特定外来生物で毒を持つ「セアカゴケグモ」の可能性が高いクモを11匹発見し駆除したと発表しました。
発見されたのは、広島市西区庚午南にある草津公園テニスコートで、24日に1匹が発見されたとの連絡をうけ、25日に市の職員が現地調査したところ、テニスコートのグレーチング(金属製の道路や歩道の溝ふた)やフェンスの支柱から、セアカゴケグモの可能性が高いクモを11匹発見したということです。
発見したクモはその場で駆除され、市は、発見場所周辺に殺虫剤を散布しました。
セアカゴケグモはひと目につきにくい側溝などの場所を好みますが、メスには毒があるため、広島市は、見つけてもむやみに触らないよう呼び掛けています。
広島市では、今月18日にも中区吉島の保育園でも側溝などでセアカゴケグモが多数見つかり、駆除されています。
厚労省によりますと、セアカゴケグモは、オーストラリア原産の小型のクモで、日本に輸入される資材などに付着して侵入したと見られていて、国内では1995年に大阪府で初めて確認され、以降45都道府県で確認。大阪府、三重県、兵庫県、和歌山県、奈良県では、既に「定着」したことが確認されています。