大阪市の横山市長は25日の取材で、大阪・道頓堀消防隊員2人が亡くなった火災で、ビル1階から出た火が、外壁の広告を伝って燃え広がった疑いが指摘されている中、広告に使われている素材が「防炎措置された素材と申請があったと聞いている」と述べました。
また壁面の屋外広告について市内では原則として「壁面の3分の1以下」となっているところを、道頓堀川に面する建物では「5分の4以下」に緩和していることを、今後「見直す可能性はあるのか」とも聞かれ、「基準を変えるという議論の前に、今掲出されているものが適正か確認していく」と述べました。
■横山市長の発言詳細は
【大阪市 横山市長】「材質については一定申請の方に記載はあったようです。確か防炎措置がされている素材であると申請はあったと聞いておりますが、その点含めて、いわゆる屋外広告物条例としての申請と、建築基準法としての申請がありまして、それぞれ適用されてる地域によって、例えば大きさであったり、地域によって基準が決められているので、今回の地域のものがどの基準で、また過去に、どの法令のどの申請があったのかなかったのかというところを含めて、しっかり精査した上でまた発表していきたいと思います。
構造自体、ビル自体は割と古い建物ですから、申請があったとしても遡らないといけないので、申請については、台帳含めてしっかり確認した上で、調査結果を発表していきたいと思います」
(Q.道頓堀川では、屋外広告物の規制を緩和しているということだが、規制を見直す考えはありますか?)
【大阪市 横山市長】「まずは火災の原因と対応を進めていきたいと思います。あわせて屋外広告物については、今の規定の前に、今掲示していただいてるものが例えば適正に手続きいただいてるのかといった点は、やはり一定確認しないといけないと思いますので、基準を変えるという議論の前に、今掲出いただいてるもののあり方というか、調査というか…
道頓堀っていうのは申し上げるまでもなく、道頓堀と流れる水等、そしてそこに浮かぶ看板や、にぎやかさっていうのが1つ大きな魅力ですから、今それが例えば法的に適応されていないものがあるのであれば、そこを確認していかないといけないと思ってますので、道頓堀に面したところの屋外広告物について、状況の確認というのはしないといけないという形で指示を出しているところです」