アメリカのトランプ大統領は21日、首都ワシントンの治安対策のために自らが派遣した州兵らを激励し、「史上最高の首都を手に入れる」と強調しました。
トランプ大統領:
いま、この数年で最も良い状態だ。数週間後にはさらに良い状態になる。皆が安全だ。
トランプ大統領は、ワシントン市内で治安の強化などに当たる警察や州兵ら約300人を激励し、「我々は史上最高の首都を手に入れる」と呼びかけました。
またホームレスや犯罪の発生が指摘される市内の公園について、「全てをリニューアルし、美しい芝生を整備する」と語りました。
トランプ氏は、暴力犯罪が急増しているとして今月、ワシントンの治安を強化すると表明、警察当局を連邦政府の指揮下に置いて各州から州兵を派遣し、警備の強化を続けていますが、一部の市民からはこれに反発する声も上がっています。
記者リポート:
ワシントンDC中心部の駅では州兵が警戒に当たっています。そしてそのすぐ横では、市民らが抗議しています。
元軍人の男性:
街に兵隊を派遣するのは人々を怖がらせるためだ。トランプは嘘つきだ。ワシントンDCの犯罪件数は過去30年で最低水準まで下がった。トランプ大統領は自分の思うがままに人を従わせ、やりたいようにできると見せたいんだ。
トランプ氏は「ワシントンでは凶悪犯罪が多発し、制御不能に陥っている」などと主張していますが、司法省の統計では去年1年間のワシントンの暴力犯罪の件数は過去30年間で最低の水準となっています。