関西テレビ「とれたてっ」の独占取材でJA組合長が小泉進次郎農水相に「JAの存続」を訴えましたが、小泉農水相は「JAを選ぶのか、JAでないプレーヤーを選ぶのかは農家のみなさん」と発言しました。
この発言に対して京都府京田辺市の米農家、松井雅彦さんは「JA(農協)は絶対必要だ」と訴えました。
■米農家「米の価格が下がるということは、まずない」
【米農家・松井雅彦さん】「農協(JA)は絶対必要ですね。なぜかと言えば、農業をはじめるとき、どのようにしていけばいいかを農協が指導してくれます。
そして、困った時には農協に相談します 例えば、稲の成長が悪い、 野菜の調子が悪い、といったことは全て農協の担当者に相談して助けを求めます。 だから農協は絶対必要なのです」
Q今の農協の状況に満足してらっしゃるということですね
【米農家・松井雅彦さん】「私の農協、JA京都山城農協には満足しています」
Q先日発表された スーパーの米の平均価格は、全平均で3737円と、前年比で言うと プラス195円でした。新米が出たらまた米の値段下がるんじゃないかなと一般消費者は思っていたがなぜか上がりました…生産者の立場からどう考えますか?
【米農家・松井雅彦さん】「米の価格が下がるということはまずないと思います。なぜかというと、令和5年から始まっている高温障害ですね、その影響が非常に出ている。
テレビで 新米が取れたというニュースを見ていると、 やっぱり玄米の中にあの白い部分がたくさんある。だからどうしても量が獲れても白米にすると歩留まりが悪く、玄米に対しての白米の量が減る。
例年よりはだいぶ 低くなると思っているので、米の絶対数に対して白米にした時に足りなくなると思っています。だから、平均価格は順当な価格かなと思っています」
■米農家「農協とそれ以外で米の取り合いがもう始まっている」
Q新米の価格に関しては今後どうなると見ていますか?
【米農家・松井雅彦さん】「まだ高くなっていくと思います。ここ数日間の農業新聞を見ていますとJA の 60キロの概算金(JAグループが米の集荷時に生産者へ支払う『仮渡金(前払い金)』は高いところだと3万円を超えているところがたくさん出てきている。概算金なので 最終的にこれよりももうちょっと高くなるかもわからないので、農協と出荷業者、ブローカーがいるのかどうか分かりませんけども、農協とそれ以外の人とのお米の取り合いがもう始まっている。
そうなるとどうしてもお米の価格はつり上がると思うので、 生産者は高いほうに販売するので、米の価格はもうちょっと上がると私は思っています」
Q概算金があがった理由は?
【米農家・松井雅彦さん】「高温障害で米が足りない。あと カメムシ。やっぱり 取れる量が少ない。今は備蓄米が出ているが、いつまでもあるのが備蓄米ではない。絶対量が減ってきているので、私は米の価格はもう少し上がるかなと思います」
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2025年8月21日放送)