アメリカのトランプ大統領は住宅ローンを巡る不正疑惑が報じられているFRB=連邦準備制度理事会の理事に辞任を求めました。
トランプ大統領は20日、自身のSNSで、住宅ローンを巡る不正疑惑が報じられたFRBのクック理事の記事とともに「クック氏は今すぐ辞任しなければならない」と投稿しました。
クック氏をめぐっては、「住宅ローンで有利な融資条件を得るために書類を改ざんした可能性がある」などとしてトランプ氏に近い連邦住宅金融局の局長が司法省に捜査を要請していました。
クック理事はバイデン前大統領の指名を受けて2022年5月に就任し、7月のFOMC=連邦公開市場委員会では政策金利の維持に「賛成」の立場を示していました。
FRBは20日「クック氏は辞任しない」との声明を発表しましたが、早期の利下げを求めるトランプ氏はFRBに対してさらなる圧力を強めるものとみられます。
(フジテレビ国際取材部)