効果的な掃除機のかけ方
殺虫剤の効果が期待できないとはいっても、ツメダニを駆除する方法がないわけではありません。殺すのではなく、生きたまま掃除機で吸い込んでしまえばいいのです。
ダニ対策に有効な掃除機のかけ方にはポイントがあります。
まず、布団用のノズルを用意します。無い場合は通常使っている吸い込みノズルをはずし、丸いホースをそのまま吸い込み口に使ってもかまいません。そして1平方メートル(1メートル四方)を30秒ほどかけてゆっくりホースを動かしていきます。畳や床だけでなく、布団や座布団、布張りのソファなどにもツメダニは潜んでいるので、気になるところにはすべて吸い込み口をおしつけて、念入りに吸い込んでいきましょう。

一度では完全には駆除できませんが、一定のペースで掃除機による吸い込みを続けていると、徐々にダニの数は減っていきます。この駆除方法を行うとツメダニだけでなく、ツメダニのエサとなるコナダニやヒョウヒダニも吸い込まれて減っていくので、おのずとツメダニが減るスピードも上がっていくのです。
コナダニやヒョウヒダニにもある程度殺虫剤は効くのですが、薬によって死滅する数よりも繁殖で増える数が勝ってしまうことも多いため、やはり掃除機を使った方法がおすすめです。
頻度ですが、3日に1度(週2回程度)のペースが理想的です。4日に1度でもたいして変わらないように思われるかもしれませんが、駆除するダニの数よりも生き残ったダニが繁殖して増える数のほうが勝ってしまうため、いつまでたってもダニの数は減っていきません。週に2度、例えば月曜日と木曜日に必ず掃除機をかけるといった具合に習慣化してしまうと、実行に移しやすくなるはずです。