クマによる被害が連日止まらない。
北海道南部の江差町で8月13日朝、家庭菜園のスイカなどが相次いで食い荒らされているのが見つかった。
江差町で相次ぐクマ被害
連日クマが家庭菜園に出没している江差町。
13日朝も再び。
「これなんです。ありゃりゃ、スイカだ」
丹精込めて育てたスイカが食い荒らされ、無残に散らばった家庭菜園。

「クマの足跡でかい」(被害にあった住民)
午前5時ごろ、男性が畑に向かうとスイカ約30個の被害が確認された。
「夜中に何か胸騒ぎがして畑が気になった。けさ来たら―」(被害にあった住民)
さらに、すぐ近くの住宅の畑でもトウモロコシが被害に。

「恐る恐る来てみたら―」(被害にあった住民)

「早く駆除してほしい」 住民は不安
江差町では、作物が食い荒らされる被害は8月だけで少なくとも9件。
ここ最近は町の北部での被害が目立っている。
「心配で不安です」(被害にあった住民)
「早く駆除してほしい」(被害にあった住民)

北海道内では4市町で「ヒグマ注意報」
北海道は江差町に「ヒグマ注意報」を発表し、注意を呼び掛けている。
北海道内では、江差町を始め、上ノ国町、日高の平取町、砂川市の4市町で「ヒグマ注意報」が出されている。
市街地への出没や人身被害が発生する恐れがある際に出される情報のため、十分ご注意を。

クマ出没はいつまで?対策は?
江差町でのクマの出没は今後も続くのか。北海道大学大学院の坪田敏男教授に聞いた。
・8月はエサが少ない
・家庭菜園の作物は甘味があり作物を食べられると学習した
→ドングリがなる9月まで出没が続く恐れがある
どのように注意すればいいのか。
坪田教授は、家庭菜園の作物を早めに収穫すること、電気柵の設置や周辺の芝刈りを地域と協力して進めることが必要と指摘している。
北海道の江差町への「ヒグマ注意報」は9月11日までだ。
