カムチャツカ半島付近で発生した巨大地震による津波警報の発表から、8月13日で2週間です。カキの養殖いかだなどに深刻な被害が確認された、宮城県気仙沼市では、いまも復旧に向け模索が続いています。

漁師 小松涼太さん
「悔しい感情が強くて、残念な気持ちと悔しい気持ちがありましたね」

気仙沼市大島でカキの養殖を営む小松涼太さんです。大島では、7月30日に、カムチャツカ半島付近で発生した地震による津波の影響で、カキの養殖いかだが押し流されて重なり合い、壊れるなどの被害を受けました。

津波警報から2週間。重なり合っていたいかだは、ある程度整理されたようにも見えますが…。

漁師 小松涼太さん
「一般の人たちがいかだを見たら、それなりに回復したんじゃないの、復旧作業が進んでるんじゃないのと思うような状態まではもっていけたが、完全復旧というのはまだまだ先」

小松さんの養殖場では5日前、新たにいかだが沈み始める被害が発生。海中で被害は深刻化していて、手の施しようがないものも少なくありません。

小松さんが養殖を行う外浜地区では、4つの業者が養殖を行い、約100台のいかだが設置されています。

今回の津波によりこの全てが被害を受け、被害総額は、少なくとも3000万円にのぼるとみられています。

2010年のチリ地震、2011年の東日本大震災による津波、新型コロナに近年の黒潮大蛇行。相次ぐ災難を受け、小松さんは先週からクラウドファンディングを立ち上げ、外浜地区全体への支援を呼びかけています。

漁師 小松涼太さん
「本格的な復旧に向け、気持ちの切り替えが重要になってくるので、今はもう前へ進んでいるような状況」

本格的な復旧に向け、模索が続いています。

また、支援を巡っては気仙沼市も先週からふるさと納税を活用した寄付の受付を始めています。

仙台放送
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