8月11日、宮城県名取市の住宅街と公園で体長1メートルほどのクマが目撃されました。警察は十分に警戒するよう呼びかけています。
11日午前10時15分ごろ、名取市相互台1丁目の路上で「クマが道を横切っていった」と警察に通報がありました。
警察が駆け付けた時にはクマはおらず、けがをした人はいませんでした。
またこの地区と林を挟んだ場所にある名取市ゆりが丘にある「海の見える丘公園」では、11日午後5時45分ごろ、公園にいた人から「クマが公園内を移動している」、「公園で子供たちも遊んでいる」などと、警察に複数の通報がありました。
クマは体長1メートルほどで、公園の遊具付近を歩いた後、林がある方向へ立ち去ったということです。
けがをした人や遊具などへの被害はありませんでした。
宮城県内の7月のクマの目撃件数は、過去5年の平均と比べ大幅に多い189件で、今年はクマの餌となるブナの実が「大凶作」と予測されていることから、県では、8月以降もクマが食べ物を求めて、さらに行動範囲を広げる可能性があるとしています。