北アルプス白馬岳で千葉県白井市の会社員の59歳男性が下山中に転倒し、けがをして、警察などに救助されました。
男性は8月11日、大雪渓(標高約1700メートル)付近を下山中に岩と岩の間に足を挟み、両膝を強く打ち、けがをしました。
11日正午前、同行者から「男性がひざを負傷して、疲労もあり動けなくなった」と110番に救助要請がありました。
警察によりますと、男性は自力で下山しようとしましたが、足の痛みに加え、当時、現場周辺では雨が降っていて、体が冷えたことが疲労につながり、自力での下山が難しくなったということです。
救助要請を受け、大町警察署山岳遭難救助隊と長野県山岳遭難防止常駐隊が出動して、男性を背負って同行下山し、午後3時40分頃、救助しました。両ひざの打撲で軽傷です。
男性は9日、親子2人で栂池登山口から白馬岳に入山していました。
長野県内の山岳では遭難が相次いでいます。県警は「自分の技量に見合ったルート選びをする」「余裕ある登山計画を立てる」「夏でも雨や強い風にあたると低体温症になる」「こまめに休憩を取り、意識して水分・エネルギーを補給する」「下山するまで体力や集中力を切らさない」など注意を呼びかけています。