長野県阿智村の満蒙開拓平和記念館で、慰霊祭が開かれました。若い参加者も平和への思いを新たにしていました。
満蒙開拓平和記念館の慰霊祭「鎮魂の夕べ」。約60人が旧満州・現在の中国東北部の方角に向かって黙とうしました。
戦前・戦中に県内からは全国一の3万3000人が大陸に渡り、多くの犠牲を出しました当時1歳だった妹を亡くした元開拓団の女性は―。
元開拓団・北村栄美さん(91):
「今生きていることが不思議でなりません」
記念館では2025年から高齢の元開拓団員に代わりその子や孫を招く新たな試みを始めています。
満蒙開拓平和記念館・寺沢秀文館長:
「平和は祈っているだけでは守れない。何か動き出すことがまず第一歩である」
展示の説明などのボランティアをしている地元の高校生は千羽鶴を捧げて犠牲者を悼むとともに、今後も平和の大切さを訴えていくと誓っていました。
松川高校3年・平井義大さん:
「実際に体験をした方から話を聴くことが何より今生きる自分たちにとって重要」