新潟県内は前線の影響で佐渡や下越を中心に大雨となり、土砂が崩れるなどの被害が出ました。8月11日夜からは再び大雨の恐れがあり、厳重な警戒が必要です。
茶色く濁った濁流とともに橋の欄干近くにたまっていく流木。
大気の状態が非常に不安定となり、県内は8月11日朝にかけて佐渡や下越を中心に大雨となりました。
降り始めからの総雨量は佐渡市羽茂で183ミリ、新潟市中央区で157ミリとなり、24時間雨量でみると新潟市東区で8月としては観測史上最多の128ミリを記録しました。
11日朝の佐渡市真野地区では…
【業者】
「大雨の影響で土砂が海岸に向けて流れている。道路を通行する際は水があふれているので、十分注意していただきたい」
降り続いた雨が道路上に勢いよく流れ出し冠水。
羽茂地区では道路脇の斜面が崩れ道をふさいでいる箇所も確認されたほか、赤泊地区では裏山が崩れ、土砂が住宅の中に流れ込みました。
住民は直前に避難し、無事でした。
【避難した住民】
「玄関も流されるし、網戸も全部持っていかれた。30分くらい(家を)出るのが遅かったら出られなかった」
佐渡市には午後6時現在も土砂災害警戒情報が発表されています。
12日夕方までの24時間に降る雨の量はいずれも多いところで、上越で150ミリ、中越と佐渡で120ミリなどと予想されています。
新潟地方気象台は県内で12日昼前まで土砂災害に厳重警戒を、また13日にかけて土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒を呼びかけています。