奈良県の富雄丸山古墳で見つかった3枚の鏡について、いずれも違う時代に中国大陸で作られたことがわかりました。
「富雄丸山古墳」ではおととし見つかった国内最大の銅鏡に続き、去年、木棺の中から3枚の銅鏡が見つかりました。
これらを詳しく調べたところ、3枚の銅鏡は古墳が作られるよりはるか昔の、いずれも異なる時代に中国大陸で作られたことがわかったということです。
一連の成果が、古墳に埋葬された人物の謎を解く手掛かりになるのではと期待されています。
【奈良市埋蔵文化センター・柴原聡一郎さん】
「様々な種類の銅鏡を集めてこられるような勢力と非常に近しい関係にあったのが、富雄丸山古墳を築造した集団であったと」
3枚の銅鏡は、橿原考古学研究所付属博物館で今月17日まで一般公開されています。