宮城県内では8月6日から7日朝にかけて雨が降りましたが、大崎市の鳴子ダムでは、7日で貯水率が10日連続で0%となり、深刻な状況が続いています。
農業用水を供給する鳴子ダムは、6月から7月にかけて雨の少ない状況が続いたことから、7月29日、貯水率が0%になりました。
鳴子ダムの貯水率が0%となるのは、1994年以来、31年ぶりです。
7日朝の鳴子ダムの様子。6日から7日朝にかけて県内は雨が降りましたが、7日も普段は見えない岩肌が露出したままとなっていました。
鳴子ダムでは周辺自治体の水田に農業用水を供給していて、東北地方整備局では現在、通常は使わない最低水位以下の水を放流する対応をとっています。
一方で、その水も、8月中旬には枯渇する恐れがありましたが、ここ数日の雨などによって、やや有余ができたということです。
東北地方整備局は、「現時点で取水制限を始める時期は決まっていない。今後の雨量を注視し臨機応変に対応したい」としています。