全国を回り、被爆者の証言を収録した長崎の元民放記者の特別展が長崎市で始まりました。
長崎市の「国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館」で7日から始まった「伊藤明彦 特別展」です。
伊藤明彦さんは長崎の元民放記者です。
退職後、1971年から8年間をかけ、青森や沖縄など21都府県を回り、約1000人の被爆者の証言を収録しました。
特別展では祈念館に寄贈された1033本のテープのうち、700本あまりを聞くことができます。
KTN記者
「日付ごとに複数人の被爆者の証言が収録されていて、中にはすすり泣きながら話す人もいます。原爆の悲惨さが伝わります」
伊藤さんは約2000人の被爆者を訪ねましたが、半数は収録を断られました。
その取材メモからは原爆が長期間にわたって被爆者を苦しめていることが分かります。
来場者(神奈川県から)
「世界の平和について、もっと我々が考えていくべきだと感じた」
特別展は9月30日までです。