戦時中、長崎市幸町にあった俘虜収容所の歴史を記した銘板が長崎スタジアムシティに設置され、7日に移設式がありました。

移設式には設置を求めた市民団体の代表やオランダのヒルス・ベスホー・プルッフ駐日大使など、約10人が出席しました。

第14分所の保存を求める市民の会 平野伸人 代表
「私たちはこの歴史を語り継ぐことによって、再び戦争の歴史を繰り返さない決意を新たにしたい」

戦時中、「福岡俘虜収容所第14分所」には、オランダ人やオーストラリア人など約540人の捕虜が収容されていました。

原爆によってオランダ人など8人が犠牲になったとされています。

長崎市は2005年、収容所があった三菱幸町工場のそばに歴史を刻んだ銘板を設置していましたが、長崎スタジアムシティの建設で撤去されたため、市民団体が移設を求めていました。

移設式には元捕虜の遺族も出席し、父親に思いを馳せていました。

遺族 エルウィン・テオドール・ヴァン・ハーレンさん
「このプレートが未来の世代に平和を大切にし、理解を求め、先人たちの強さを称える大切さを静かに伝え続けてくれることを願う」

銘板は長崎スタジアムシティサウス棟近くの歩道にあり、スポーツとともに平和の尊さを伝えます。

テレビ長崎
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