福井県内の魅力を再発見する「小旅」のコーナーでは今回、城下町・大野市を訪ねます。まちなかに点在する、ふらっと立ち寄りたくなる涼しげなスポットを巡りました。
風に揺られる200枚の手ぬぐい
大野市のシンボル、越前大野城から車で数分の市中心部に、特産品販売所「越前おおの結楽座」があります。
その回廊がいま、目を引く“涼の名所”へと姿を変えています。
福山千奈アナウンサー:
「カラフルな手ぬぐいが奥までずらっと吊るされています。風に舞う手ぬぐいを見ると涼やかな気持ちになりますね」
天井から吊るされている日本手ぬぐいは、全部で200枚。ひとたび風が吹けば、手ぬぐいに描かれた金魚や招き猫が気持ち良さそうに踊ります。
「手ぬぐいが大好き」と話す人は「いろんな柄が飾ってあって可愛い。涼しい感じが伝わってきます」とたなびく手ぬぐいを見上げます。
湧水スポットがライトアップ
情緒たっぷりの回廊を後にし、街中を少し散策。
夏の日差しを浴びながら南に歩いて行くと、涼を感じられる大野の人気スポット「御清水」に到着です。
水の街として知られる大野は地下水が豊富で、湧水が街のいたるところにあります。中でも泉町の御清水は、当時の環境庁名水百選にも選ばれた味わい豊かな水です。
口に含んでみると―
「冷たい!やさしくてまろやか。火照った体に染みわたります」(福山アナ)
真夏の散策には、まさにオアシスのような存在の御清水。夜になるとまた違った顔を見せてくれるんです。
それがー
赤や黄色、水色など約200個のちょうちんが、湧き水の御清水を優しい灯りに包み込みます。
あかりが浮かび上がり、まるで幻想的な世界に迷い込んだような気分になります。
涼やかで鮮やかな夏の風景が、大野のまちなかに広がっています。
手ぬぐい回廊と御清水のライトアップは10月13日まで、午後6時から9時まで行われます。