信州の郷土食「おやき」とタイ料理のコラボです。長野市の専門店「いろは堂」が手掛ける「おやきファーム」は、販売だけでなく工場見学や製造体験もでき、夏休みに入りにぎわっています。2025年3周年を迎え、先日は特別にタイ料理を具にしたおやき作り体験が開かれました。
信州の郷土食「おやき」。長野インター近くにある「いろは堂」の「おやきファーム」です。2025年で3周年を迎えた施設では販売だけでなくカフェも併設。工場見学もでき、夏休みに入り、多くの人が訪れています。
特に人気なのが「おやき作り体験」です。予約制で、午前・午後の2回、工場と同じ作り方を体験できます。
さて、7月27日「3周年」を記念し限定で企画されたのが、「世界のおやき作り体験教室」。
おやきといえば野沢菜やナスなどが一般的ですが、今回はタイ料理の「グリーンカレー」と、ひき肉をナンプラーや唐辛子、炒った米などで和えた郷土食「ラープ」を具材にします。
いろは堂スタッフ:
「入れながら閉じる用の生地をせり出しちゃう、上に持ってきてしまう」
「タマネギを作るようにつまみ上げていく」
参加者:
「できた、すごく生地が伸びる」
「おやき」と「タイ料理」のコラボ。異色の組み合わせですが、実は、”ある縁”がありました
スタッフ:
「ここが『いろは堂』のある通りです。右側に『いろは堂』です」
2014年、「いろは堂」はおやきを世界に広めたいとタイ・バンコクに出店しました。1年ほどで撤退しましたが、初の海外進出はおやきや日本の食文化の魅力を再認識する良い経験になったということです。
いろは堂・伊藤友香さん:
「(今回のイベントは)タイに出店したときのつながりで、おやきの可能性を広めたい、郷土食というより違った面でやってみたいと思いやってみた」
タイ料理を包んだおやき。油で約2分揚げて、オーブンで10分焼くと完成です。
参加者:
「すごくおいしいです。売っているみたいに上手にできました。(タイ料理が)おやきの具にって思ったんですが、とてもマッチします」
「おやきに合うんですね、グリーンカレー。アジアの味も、とてもおいしいです。長野の伝統のおやきが広がっていくといいと思います」
「おやき」の可能性が広がったようです。
今回はイベント限定ですが、いろは堂は今後、他の世界各国の料理との組み合わせにも挑戦していきたいとしています。
いろは堂・伊藤友香さん:
「おやきが古いイメージではなくて、いろんな可能性があると知っていただいて、おやきの良さを伝えていきながら、新しいメニューにも取り組んでいきたい」