戦時下の愛犬との絆や別れを描いた椋鳩十の作品「マヤの一生」の創作バレエが、8月11日、鹿児島市で披露されます。

発表会を前に練習は大詰めを迎えています。

創作バレエ「マヤの一生」は「白鳥バレエ」が8月11日、戦後80年の節目に平和を祈念して鹿児島市で披露するもので、今回が8回目の上演です。

「マヤの一生」は児童文学者・椋鳩十の代表作のひとつです。

戦時下を舞台に心を通わせる少年・次郎と、犬のマヤ。

しかし、食糧難で犬を飼うことが許されなくなり、マヤは命を奪われてしまいます。

家族の絆を通し、戦争の悲惨さを伝えるこの作品。

発表を1週間後に控えた4日は、次郎とマヤを演じる2人の中学生をはじめとした子供たちが、白鳥五十鈴団長や、芸術監督を務める白鳥見なみさんの指導を受け練習を重ねていました。

白鳥バレエ・白鳥五十鈴団長
「心が一つになっていてとってもいいから、その空気をどの役も一生懸命想像してやってください。今回もとってもすてきな心のこもったマヤになっている」

せりふのないバレエ。

ステージに立つ子供たちは音楽にあわせて全身を動かし、表現力に磨きをかけていました。

マヤ役・大薗明日実さん(14)
「この一週間でもう少し役に入り込めるように頑張っていきたい」

次郎役・田代凜香さん(14)
「平和の大切さや命の価値をお客さんに伝えられるように精いっぱい踊りたい」

白鳥バレエ・白鳥五十鈴団長
「みんな一体となって感動してもらえるような発表会になるのでは。お客様と共鳴をともにすることができて、幸せな気持ちで帰ってもらえるように頑張りたい」

白鳥バレエ定期発表会は、8月11日、鹿児島市の川商ホールで開かれます。

鹿児島テレビ
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