80年前、原子爆弾が投下された直後の広島と長崎を撮影した記録写真の展示会が沖縄県内で開催されています。

「被爆80年ー広島・長崎写真展」は写真家でつくる市民団体「反核・写真運動」が主催しているもので、報道記者や一般市民が撮影したおよそ一千点の写真の中から116点が展示されています。

会場を訪れた人たちは、瓦礫と化した市街地と大けがをした人々の写真に見入っていました。

写真家 小松健一さん:
今年は被爆80年という一つの歴史的な年。沖縄では沖縄戦後80年。地上戦とはまた異なる、一瞬にして数十万の人の命が奪われるような悲惨な現状をリアルに感じてほしい

那覇市民ギャラリーでは、写真家の小松健一さんが撮影者から直接聞いた被爆直後の状況について語りました。

写真家 小松健一さん:
助けたら良いのか協力したらいのか、それとも自分は写真家としてきちっと記録しなきゃいけないのか。怖さと申し訳なさと、それと涙が出てファインダーがもう見えないと

何が起きたか分からない恐怖と混乱の中、自身も被ばくしながら夢中でシャッターを切ったという撮影者の話を聞き来場した人たちは思いを巡らせていました。

「被爆80年広島・長崎写真展」は5日から名護市立中央図書館に会場を移し、10日まで開かれていて、9日には小松さんのギャラリートークが予定されています。

沖縄テレビ
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