防災を考えるコーナーです。担当は河野アナウンサーです。

【河野アナウンサー】
「一緒にやろう!ギュッと防災」。
このコーナーでは家族と一緒にできる防災・減災の取り組みをご紹介します。
30日の地震や津波で災害はいつ起こるかわからないと改めて実感しましたね。
あらゆる備えをしていきましょう。
そんな今回のテーマは「やってみよう!パッククッキング」「停電の時でも出来るということで災害の度に注目されていますよね」耐熱性のポリ袋に材料を入れてお湯で温める調理方法です。少ない水とカセットコンロなどの調理器具があれば作ることができます。
簡単に出来るとよく聞きますが、実際どうなのか取材してきました。

【こどもたち】
「もみもみクルクルおいしくなぁれ」

この日、広島市にある子育てオープンスペースで開かれたのは、「パッククッキング」の親子教室です。

水が貴重な災害時やアウトドアで活用される「パッククッキング」手順がシンプルで子供と一緒に簡単に作れるのが特徴です。

【お姉ちゃん】
「おいしい」
【 妹 】
「なんてん?」
【お姉ちゃん】
「100点。ちゃんと味がついているから、いざとなった時でも食べられる」

子供たちも大絶賛ですが、本当にそうなの?ということで、私もパッククッキングに挑戦することに!今回、教えてくれるのは時短家事や整理収納のセミナーを通じて防災の啓発活動に取り組んでいる内田 文さんです。

【河野アナ・時短家事コーディネーター 内田 文さん】
「パッククッキングは災害においてどういう利点がある?」
「(湯煎の水は)お風呂の残り湯でもいいし、川の水や海水でも大丈夫で、海水でやったことあるんですけど、全然大丈夫で、ご飯炊けました」
「ポリ袋でやるからできるんですね」

今回作るのは「親子丼」と「ポトフ」そして「蒸しパン」まずは、親子丼で使う米を炊きます。

【河野アナ・時短家事コーディネーター 内田 文さん】
「お米ですが無洗米ではないです。洗った方がいいですか?」
「今は精米技術が進んでいるので災害時はこのまま炊いて大丈夫です」

米60グラムに対して、使う水の量は1.5倍の90ml。
ポリ袋1袋で1合まで炊くことができます。
ここで注意点!加熱すると袋が膨らむので、しっかり空気を抜いて上の方を結びましょう。

【河野アナ】
「これで準備はOK。あと30分浸水しておきましょう」

続いては親子丼の具とポトフです。ポイントは野菜を沢山使うこと。

【時短家事コーディネーター 内田 文さん】
「災害時は野菜不足になりがち、それで便秘になって余計にしんどい思いをする方が今まで多かったと聞いている。家にある物をどんどん使って頂いたらいいと思います」

火が通りやすいサイズに切った野菜など材料全てをポリ袋に入れたら完了です。

そして、親子丼には賞味期限が長く常温で保存できるなど、非常時の備えに適している焼き鳥の缶詰を使うのが内田流!缶詰のタレは砂糖やみりんで味がついているため、使う調味料を少なくすることができます。

【河野アナ・時短家事コーディネーター 内田 文さん】
「はい、全部入りました。ここからどうしましょう」
「ここから揉んで頂く。外から」

そう、パッククッキングで大事なことは袋の外から揉むこと!雑菌が入るのを防ぐため箸などの料理器具を袋の中に入れるのは、控えましょう。

最後はスイーツ。
蒸しパンです!材料は卵にホットケーキミックス、そして…

【河野アナ】
「来ました!我が家の余り物のリンゴジュースです」

袋に入れたのはリンゴジュース!ジュース以外にも牛乳やコーヒーなどを入れると色んな味を楽しむことができるんです。
これで準備完了!鍋の底は高温になるので耐熱皿を敷いて温めます。

【河野アナ】
「加熱終了しました。では開けます。おーすごい!蒸しパンの変化大きいですね」

見てくださいポリ袋で作ったとは思えないこの出来栄え!まず、親子丼のお味は?

【河野アナ】<試食>
「おいしい!お肉からですね。ちょっと甘みのあるお醤油のいい味が全てに染み渡っています。ご飯もそうだ!洗ってないですよね。全然洗ってないと感じない」
「炊飯器で炊いたみたいな粒立っているし」

続いて、蒸しパンは?

【河野アナ】<試食>
「うん、おいしい!!ふわふわです。ほのかな甘みとリンゴの風味がふわっと来ます。これを災害時に食べられたらきっと気持ちは一時的かもしれないですけど穏やかになると思いました」
【時短家事コーディネーター 内田 文さん】
「過去の災害でも『温かい料理が食べたい』といった意見が多かったそうです。
どうしても冷たいものになってしまうので最初はね。そんな時にこれが出来たらすごいじゃないですか」

<スタジオ>
作るのも楽しいので災害時の気分転換になる。
何より栄養をとれて美味しい。
まず大事なのは必要な物を備えることです。
まずは水、そして、カセットボンベは1週間分備えることが推奨されていて、大人1人につき6本。ポリ袋は、湯煎調理に対応している耐熱性のものを必ず使って下さい。
この夏休み、ぜひお子さんと一緒に作ってみて下さい。
以上、ギュッと防災でした。

テレビ新広島
テレビ新広島

広島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。