大分県大分市にあるギョーザの無人販売店で7月、商品が盗まれる被害が相次いで確認された。
店の防犯カメラには同一人物とみられる男の犯行の一部始終が映っていた。

窃盗の被害があったのは大分市三芳にある無人ギョーザ販売店「小春餃子」。
7月18日午後9時ごろの防犯カメラの映像。冷凍庫が並ぶ店内に現れたサンダル姿の男。店に入るとまず袋を手に取る。
その後、冷凍庫の中のギョーザをその袋に入れていった。この店は無人なため、画面左側に設置されている料金箱に金を入れる必要がある。しかし男はそのまま店から立ち去った。

ーー小春餃子 松垣敬祐代表
「2週間ほど前に集金した時、今までに無いくらい金額の差が大きくて、1週間で5万、6万とか2週間で言うと10万円金額が合わない」
被害が初めて確認されたのは7月5日の夜だったという。
売上金と商品の数が合わないため防犯カメラの映像を確認したところ発覚した。店では防犯カメラを2台設置し、24時間監視を行っている。
同一人物とみられる男は7月5日以降、10回この店を訪れていて毎回、金を支払わずに商品を持ち帰っていたという。

7月17日の防犯カメラ映像。男はこの日もギョーザを手に取り袋はパンパンに。その後、男は料金箱の所に行くと金を入れるそぶりをみせた。
しかし手元に金はない。
そしてしばらく店の中をうろついた後、今度はポン酢を袋に入れる。
そして金を支払わず店を出た。

盗まれたのは1パック1000円で販売している冷凍ギョーザと1本400円のポン酢で、被害額は総額およそ10万円に上るという。
小春餃の松垣代表は「物価も上がって材料費も上がってる中、 スタッフと苦労しておいしいギョーザを作って提供したいということで作っているので腹立たしい気持ち。今回の人も既に警察が誰が取ったか分かっている状態なので、そういったリスクもあるのでぜひ金をきちんと払って購入してもらいたい」と述べた。
店は7月19日に、大分中央警察署に被害届を提出したという。
