石川県民が愛おしいと思うグルメをインタビューで探って紹介していく「イトシメシ」。今回は、金沢市にある老舗食堂さんにあるメガトン級の“アレ”を紹介!
サイズはメガトン級!でも、味はとろとろ優しい~!
石川県小松市にある「道の駅こまつ木場潟」でインタビューに答えてくれた男性が紹介する「イトシメシ」は…

男性:
私のいとおしい料理は「めん房なかもとのカツ丼」です。カツ丼にうどんか味噌汁が選べて、いつも、かつ丼とうどんを頼む。カツ丼がだしが効いてておいしい。昨日も店に行きました。

早速、イトシメシを求めて、金沢市金石にある老舗「めん房なかもと」へ。最高に美味しい!とは、どんな味なのか?

「めん房なかもと」は金石の住宅地にある老舗食堂。お昼時は地元客で賑わい、夜も仕事帰りの一杯を楽しみに訪れる常連も多いという。
加藤アナウンサー:
今回のイトシメシは。こちらのカツ丼なんですが、すっごい大きさじゃないですか?!

「めん房なかもと」の高田育美さん:
名前は「メガツ丼」。カツのメガバージョンでメガツ丼です。昔、ハンバーガーでメガマックって流行った時に一緒に出してみようと思って、そしたら、人気が出て。

「めん房なかもと」の高田育美さん:
ダシはうどんに使われているだし。それは地元のおしょう油屋さんから薄口しょう油を取り入れていまして、あと、大野醤油さんの濃口しょう油もブレンドした秘伝のだしなんです。

メガツ丼の名前の由来は、分厚く切った豚ロース!

手ばやく衣をまとわせて、高温の油に投入。いい音がしてきました。からりと揚がったカツから香ばしい香り。外はサクッと、中はジューシー!

そして、ここからが「めん房なかもと」ならではのこだわり!毎朝仕込むこだわりの出汁とふわとろ卵の黄金コンビ。炊き立てご飯とカツに、豪快にオン!

大迫力の一杯です。

加藤アナウンサー:
早速いただいてみます!まずは、カツから。すごい分厚い。いただきます。

加藤アナウンサー:
うーん!カツはサクサク。卵とろとろ。ダシが効いていて、どこか懐かしさを感じる優しい味わい。すごいジューシー。

加藤アナウンサー:
飲める!

この味を作るのは、高田さんをリーダーにした仲良し家族。厨房では阿吽の呼吸で作業が進む。

三女の中本佳那子さん:
三姉妹で私は三番目。父と姉で作って、私とスタッフで運んで。長く愛されるお店にしたいと、父も母も姉も私も、パートさんもみんな、そんな気持ちで働いてます。

「めん房なかもと」は大正11年創業。甘味処として始めた店だったが、客の要望でうどんを出すようになってからは、それが評判を呼び、製麺工場を構えるまでに成長。現在もそこで作った麺を提供している。

なかもとの麺は柔らかい中にもコシがあるのが特徴。お年寄りから小さな子供まで食べやすく、美味しいうどんだ。創業から103年。人気の秘密はそこにある!更に話を聞くと、メガツ丼のほかにも、大人気のメニューがあるそうだ。
「めん房なかもと」の高田さん:
一番人気は「牛すじカレーうどん」です。

メガツ丼に並ぶ人気メニューが、牛すじカレーうどん。具材の主役は、5時間じっくり煮込んだとろっとろの牛すじ。

旨みをたっぷりの牛すじを自家製のうどんに乗せて…。

仕上げにダシが効いたカレーを乗せれば完成!これが、幅広い年代に支持される大人気メニューだ!

加藤アナウンサー:
うわー、牛すじトロトロ。いただきます!とろとろプリプリ。

加藤アナウンサー:
牛すじのうま味がカレーに溶け出してますね。カレーはまろやかでコクがあって、ちょっとピリッとスパイスも効いていて美味しいです!

加藤アナウンサー:
麺、もちもち。このスープに合いますね。

「めん房なかもと」の高田さん:
普通に使ううどんより、少し太麺になってるんです。カレーと牛すじによく絡むように。それもこだわりです。
お昼時はこの日も満席。その中に見覚えがある人が!「道の駅こまつ木場潟」でこの店をイトシメシとして紹介してくれた男性もランチに訪れていたのだ。
男性:
実家がこの近くで工務店をしていて、よく出前を取って、じいちやんとか親父が注文していて。その頃からずっとこの味に慣れ親しんでるから。

「めん房なかもと」の高田さん:
私で5代目。じいちゃん、ばあちゃん、そして、父や母と、私は受け継いできたのでその味を守って、これからも続けていきたいと思っています。

加藤アナウンサー:
優しい味わいと温かい雰囲気の店内、まさにイトシメシのお店でした。

創業から103年の「めん房なかもと」。ほっとする味を求めて今日もたくさんの客が訪れる。
(石川テレビ)