医師が同乗して救急現場に向かうドクターカーが松江市に初めて配備され、14日から運行を始めました。いち早く治療を始める態勢を整え、救命率の向上につなげます。

松江赤十字病院 田邊翔太救急部長:
迅速に現場へ駆け付け、適切な医療を提供し、より良い救急医療を松江市民の方に提供できるように頑張っていきたい。

松江市では初めて、松江赤十字病院に配備されたドクターカーの運行を始めました。
ドクターカーは、消防から要請を受け、医師が現場に直接出向いて患者の治療に当たる仕組みです。

車内には、心肺停止や脳の疾患に対応するための資材や薬剤が載せられ、現場到着後、医師が速やかに患者の症状に応じた処置を行うことができます。
治療開始までの時間が通常の救急搬送に比べ、10分から20分程度短縮され、救命率の向上が期待されます。

松江赤十字病院が装備品や車両などにあわせて400万円をかけ導入。
運転を担当する救急救命士1人を今年度新たに採用しました。

ドクターカーの運行は、島根県内では出雲市の島根大学附属病院につづいて2例目。
山陰両県では3例目です。

松江赤十字病院 田邊翔太救急部長:
病院に患者が来るのを待たずに治療を開始できますので、患者さんの生命を助ける、元どおりの生活に戻れる可能性を高くできるのではないかと思っています。

ドクターカーは当面、平日の日中だけの稼働ですが、松江赤十字病院は将来は24時間態勢での運行をめざしたいとしています。

TSKさんいん中央テレビ
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