島根県は西部で激しい雨。東部はぱらつく程度。
14日の山陰地方は、地域によって空模様がはっきり分かれたものの「恵みの雨」を待つ農家にとっては、悩み解消とまでにはいかない状況です。
先週末の天気予報では、山陰両県にはまとまった雨が降る予報でしたが、ここ松江市などでは日中、雨がぱらつく程度でした。
一方、島根県西部では益田市高津で午前10時46分からの1時間の降水量が65.5ミリと7月の観測史上最大となるなど、局地的に激しい雨が降り、益田市と浜田市に一時大雨洪水警報が発表されるなど、島根県の西部と東部では異なる空模様となりました。
また、鳥取県西部では日野川で雨不足の渇水対策として川からの取水を10%制限する措置が14日、午前10時から開始されるなど水不足への懸念が強まっています。
こうした状況に農家は「恵みの雨」を待ち続けています。
池田ファーム・池田仁志さん:
かたいです。今のところは水が摂れませんのでね、ホース(水を)取るわけにいかないので。やっぱり実がかたくなります。
ここ松江市内の農場では野菜などを栽培していて、今はオクラが出荷のピークを迎えようとしていますが、土はカラカラの乾燥状態。水分がいきわたらず実もかたくなってきているといいます。
また、例年だとまもなく花が開く予定のひまわりも根本近くの葉が枯れてしまい、花もまだかたいまま…。
Q.池田さんも農家歴長いですけど、これだけ雨を待つってなかなかないのでは?
池田ファーム 池田仁志さん:
ないですね。15日~20日ほど雨が降らないでしょ。野菜もね、水を待っていると思いますよ。
15日の山陰地方は、再び高気圧に覆われておおむね晴れる見込みです。
『局地的な激しい雨』ではなく、過不足ない『恵みの雨』を待つ農家のやきもきはまだ続きそうです。