意識したい当日の5つの行動

旅行やレジャーで出かける先は、なじみがない“普段とは違う地域”だったりもする。

不慣れな場所で家族が熱中症になると、対応により苦労するかもしれないので、出発当日からは次の5つを意識して過ごしてほしいという。

・食事は抜かずにしっかり食べる(特に朝食は抜かない)

・ただし、暴飲暴食は避ける(外出先での食べ過ぎ、飲みすぎに注意)

・予定していたスケジュールでも、無理をしない(ゆるいくらいが望ましい)

・家族全員でこまめに水分を補給する(喉が渇いていなくても飲む)

・保冷ケースや保冷剤を携帯し、常に「冷えた飲み物がある」状態を作る

朝食を摂ることも大切(画像はイメージ)
朝食を摂ることも大切(画像はイメージ)

「起床した時の体は水分や塩分を中心に、必要なものが不足しています。そんな状態で高温多湿の場所に出かければ、熱中症リスクは高まってしまいます。夏こそ朝食は摂りましょう」

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子供は要注意!熱中症を疑うべきサイン

そして大切なのは、家族がお互いの健康状態をチェックしあうこと。次の症状が見られると、熱中症が疑われるという。

・頭痛
・吐き気
・腹痛
・手足のしびれ
・強い倦怠感や寒気
・食欲不振
・こむら返り

家族の様子に違和感を覚えたら要注意(画像はイメージ)
家族の様子に違和感を覚えたら要注意(画像はイメージ)

特に「出かける時は元気だったのに」などと、家族の様子に違和感を覚えたら要注意だそう。熱中症は“気がついたら症状が出ているもの”と、三宅さんも言う。

「子供の様子を伺うとなぜか元気がない。食事の時間になっても『食べたくない』と主張することが多いです。こうした状態であれば、すでに熱中症になっている可能性があります。」

大人も、本人が「問題ない」と言っていても、周りから見て元気がない、体がだるそうに見えたりする場合は熱中症のサインとして捉えたほうがいいそうだ。