真夏の強い日差しが照りつける日だけでなく、実は梅雨明け前でも怖い熱中症。最近ではニュースで話題になることも多く、気をつけている人も多いことだろう。

そんな“熱中症のなりやすさ”と胃腸の健康状態に、実は関連性があるという。ではどのように胃腸を整えていれば、熱中症予防につながるのだろうか?

腸内フローラ検査を提供する株式会社サイキンソーの管理栄養士・小川静香さんに話を聞いた。

“胃腸のケア”から熱中症予防

そもそも熱中症とは「体に熱がこもっている状態」。

通常は炎天下の外出や体を動かすことで体温が上がっても、汗をかいたりすることで適切な体温調節がされている。しかし、たくさんの汗が出てしまうと体内の水分が不足していき、熱をうまく発散できなくなるのだ。

(画像はイメージ)
(画像はイメージ)
この記事の画像(10枚)

そんな熱中症を予防する方法の一つとして、意識してほしいのが“胃腸のケア”なのだ。
 
「“熱中症のなりやすさ”と胃腸の健康状態には、少なからず関係があると考えています。胃腸には水分を体内に溜めたり吸収したりする役割があり、この機能が低下していると体内の水分不足につながるからです」

そこで、日常生活の中で特に気をつけたいのが「お酒の飲み過ぎ」と「朝食抜き」の習慣となる。

(画像はイメージ)
(画像はイメージ)

小川さんによると、アルコールには利尿作用があり飲み過ぎによって脱水状態に陥ることがあるという。また食事の際には、汁物だけでなく食材などから水分も摂取しているそうで、朝食を食べないことで胃腸の水分不足を招く可能性も。

(画像はイメージ)
(画像はイメージ)

たしかに、農林水産省のサイトにも「ご飯100グラム当たり、水分60グラム、炭水化物37.1グラム、タンパク質2.5グラム、食物繊維1.5グラムなどが含まれています」とあり、気づいていなかったかもしれないが日常的に「食べて水分補給」をしていたのだ。

腸内環境を整えるための食事とは?

しっかり食事を取ることには、他の面からも胃腸のケアの効果が期待される。