首里城正殿の正面を彩る向拝柱と外壁の塗装が完了し、色鮮やかな正殿が4日公開されました。

首里城正殿は平成の復元の際に市販の顔料が使われましたが、尚家の古文書の記述などから沖縄美ら島財団が調査や研究を進め、琉球王国時代の色により近づけられました。

採用されたのは本島北部で採取された「久志間切弁柄」と呼ばれる天然の顔料です。

正殿の正面に立つ向拝柱には数百枚の金箔を使って「金龍」が形作られたほか、色鮮やかなグラデーションが特徴的な「五色之雲」が一つ一つ丁寧に描かれています。

漆塗りの作業は最も多い箇所で27の工程があり、2024年2月から2025年6月にかけておよそ50人の職人が作業に携わりました。

漆芸工房 森田哲也さん:
なかなかタイトなスケジュールで進めてきたので、思うように進まないところもあったんですが、塗り直したとことも何ヵ所もありまして、何とか仕上がって、正直今はホッとしています

首里城正殿では現在、内部の漆塗りの作業が進められています。

沖縄テレビ
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