当時3歳の実の娘をホテルの浴槽に沈めて殺害しようとしたとして、殺人未遂の罪に問われた母親の裁判員裁判で、福井地方裁判所は4日、被告の母親に懲役3年の実刑判決を言い渡しました。
       
殺人未遂の罪に問われているのは、住居不定・無職の中田みさと被告(38)です。
  
判決文によりますと、中田被告は2024年5月21日の昼頃、あわら市内のホテルの浴室で当時3歳の次女を湯水が張られた浴槽に沈めて殺そうとしました。
  
4日の裁判で内山孝一裁判長は「犯行態様はきわめて危険で悪質。次女の意識が回復する見込みが低い状態は極めて重大」とした一方、被告人は知能指数が低い「境界知能」の状態であり、深い反省の態度を示していることを考慮し、検察の懲役6年の求刑に対し懲役3年を言い渡しました。
 
執行猶予を求めていた中田被告の弁護人は控訴するかどうか本人と相談して決めたいとしています。      

福井テレビ
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