北陸新幹線の県内開業に合わせ、福井駅西口にオープンした新たな県都のランドマーク、ホテル「コートヤード・バイ・マリオット福井」に7月1日、新しい総支配人が就任しました。全国のコートヤードブランドでは初の女性の総支配人、野中あずささんです。野中さんに福井の総支配人就任への思いを聞きました。
兵庫県神戸市出身の野中あずささんは、大学卒業後から15年以上ホテル業界一筋です。これまでに世界最高峰のラグジュアリーホテルともいわれるリッツカールトンの東京や大阪でも勤務経験があります。直近では、シェラトン広島で部長職として勤務し、G7広島サミットでの主賓を受け入れ、成功に導きました。
野中さん:
「新しくご縁をいただいた福井という土地で福井の魅力を発信できるということをすごく楽しみにしています。私たちが目指しているゴールというのは間違いなく変わらないんです。それは『お客様をハッピーにし、またここのホテルに戻ってきてもらう』こと。それぞれのやることが違っても、目標はぶれないで変わらないんじゃないかなと思っています」
野中さんがこれまでの経歴でずっと携わってきた業務が「セールス&マーケティング」という部門です。
野中さん:
「ホテルの中で唯一プロアクティブにお客様のところに会いにいって仕事を取ってくる部署。お客様に来ていただくために、例えば海外出張をしたり、商談会に出たり、PRマーケティングだったら色々マーケティングをして販促をしてお客様を引き寄せてくる。やはりそこに一歩踏み込んでいただくためのきっかけづくりというのが私たちが行っているセールス&マーケティングの仕事ですね」
野中さんは、今回、国内のコートヤードブランドで初の女性の総支配人として就任しました。
野中さん:
「私はホテルが好きでずっとこのホテル業界に携わってきました。ホテルの洗練された空間だったりとか、その空間をお客様に五感で感じていただけるよう、可愛らしさや手のかかったディテールまでにこだわってやっていければと思っていますし、それを良いと感じてもらい、またリピートにつながればと思っています」
北陸新幹線の開業に合わせてオープンしたコートヤードバイマリオット福井。2年目を迎えた今、野中総支配人が重視するのは従業員のモチベーションです。
野中さんオン:
「ホテルで働くアソシエート(社員・スタッフ)、やはり彼ら彼女たちの意見や多様性を尊重していくことも大事だと思うし、日々携わってもらっている業務に対しての感謝の気持ちもしっかりと伝えていくことで、より良いモチベーションにつながってくると思うんです。そのモチベーションが、お客様に対しての良いサービスにつながると信じているので、やはりアソシエートをしっかりと大切にしていきたいです」
従業員の満足度アップが、結果的にホテルの売り上げにもつながると考える野中さん。この日は就任前でしたが、すでにスタッフとのコミュニケーションも始めていました。
従業員:
「みんなに対してすごくオープンで好感が持てるなと感じます。大好きなんで、期待しています」
野中さんが目指すのは、親近感のある総支配人です。
野中さん:
「私自身が目で見たものや、経験したことを発信すべきだと思うので、みなさんがGMというイメージをどういう風に持たれているか分からないけど、私自身は身近にいる総支配人でありたいと思います。それは従業員に対しても、お客様や地域の皆様にとっても同じ。ホテルやコートヤードの名前があがってきたときに『野中さんに相談してみよう』と言ってもらえる存在でありたいですね」
県都のランドマークホテルが、この先どんな存在となっていくのか、新たな総支配人への期待も高まっています。