3日に公示された参議院選挙。福井県選挙区には過去最多の7人が立候補し、4日から 期日前投票が始まりました。有権者の関心が問われる中、期日前投票所の増設など投票率を高める工夫も進められています。
今回の参議院選挙・福井県選挙区は現職1人に、新人6人が挑む構図です。
田島嘉晃アナウンサー:
「今日から始まった期日前投票。投票数の高まりを受けて、設置箇所は増加傾向にあります」
期日前投票が導入されて22年目。いまや、有権者の投票の選択肢として定着しつつあります。前回2022年の参院選では、有権者の約23%が期日前投票を利用していました。
期日前投票初日の4日、投票所には次々と訪れる有権者の姿がありました。今回の選挙をどう見ているのでしょうか?
有権者は―
「(与党も野党も)減税だの給付金だの言ってるけど、目先のことしか言っていない。せっかくデフレじゃなくなったのに、何考えているんだ」
「やっぱり物価高を何とかしてもらわないと」
「とにかく物価が上がっているので、なんとか庶民の生活のために、少しでも物価が下がる政策を主張している政党に投票した」
県選挙管理委員会では投票率の向上につなげようと、期日前投票所を2024年の衆議院選挙よりも9カ所増やし県内65カ所に開設しました。このうちショッピングセンターなどの商業施設は10カ所です。また、小浜、大野、勝山、坂井、越前町の5市町では「移動期日前投票所」を開設します。
投票日当日に何らかの理由で投票できない人は誰でも利用が可能で、投票所入場券がなくても身分証明書があればスムーズに投票することができます。
過去4年の国政選挙の期日前投票の割合は年々増えています。直近の2024年の衆院選を見ると、期日前投票率は25.78パーセントで有権者全体の4人に1人にのぼります。投票率は約57パーセントですから、投票した人の約半数が期日前投票ということになります。入場券がいらず簡単な理由で利用できるということもあり、国政選挙の回数を重ねるごとに期日前投票の割合が増えています
期日前投票は投開票日前日の19日までの、午前8時半から午後8時まで行われます。
今回の投票日は3連休の中日、果たしてどうなるのでしょうか。