波の影響で2024年、砂浜が浸食された新潟県上越市の鵜の浜海水浴場。24年は例年の6割ほどの面積での開設となった砂浜が完全復活。観光関係者も客足が戻ることを期待している。鵜の浜海水浴場の今を取材した。
砂浜が浸食された海水浴場…砂を運び入れオープンも観光客減少
観光関係者や市の職員など20人が参加し、執り行われた上越市にある鵜の浜海水浴場の安全祈願祭。海に酒や塩をまいて清め、海水浴場の無事故などを祈った。

地元、大潟観光協会の近藤誠一会長は「砂が去年の倍以上入っていて、夏に向けて万全の体制になった」と話す。
その鵜の浜海水浴場をめぐっては24年、冬に吹いた強い季節風の影響で大きな波が押し寄せて徐々に砂浜を浸食し、コンクリートの護岸がむき出しの状態に。
海水浴場のシンボルである人魚像も一時撤去されていた。

約3500tの砂を運び込んで夏には海水浴場をオープンさせたものの、その面積は例年の6割ほど。23年は2万5000人だった観光客も24年は1万7000人にまで減少していた。
9000tの砂追加で完全復活!オープンを前に関係者から期待の声
25年は追加で9000t近い砂を敷き詰めたことで砂浜の面積が拡大。24年のオープン時には立ち入ることができなかったエリアでも遊べるようになり、海水浴場の砂浜が完全復活した。

さらに県の水質調査では最高ランクのAAと評価され、観光協会は客足が戻ることを期待している。
大潟観光協会の佐野謙一事務局長は「今年はワクワク・ドキドキが止まらない。どうやったら来ていただけるかなと思って楽しみ」と胸を躍らせる。
期待の声は、近くの温泉街からも上がっていて、週末には各宿泊施設で縁日の遊具を設置し、観光客を迎える考えだ。

鵜の浜温泉観光組合の八木健一組合長は「鵜の浜温泉は“海と温泉”というキャッチフレーズで今までずっと来ているので、今後また大いにお客さんの呼び込みに期待している」と笑顔を見せた。
鵜の浜海水浴場は7月12日~8月17日まで開設される。
(NST新潟総合テレビ)