愛媛県松山市の小学校で、小麦アレルギーのある児童に給食で誤って小麦の入ったスープが提供され救急搬送されていたことが28日わかりました。
松山市教育委員会によりますと、市内の小学校で3日、小麦アレルギーのある児童に誤って小麦が入ったキャロットスープを提供したということです。
この児童は給食を食べている途中で、舌の違和感と腹痛があり、保健室で抗アレルギー薬を飲むなどの対応していましたが、症状に改善がみられず、救急搬送されました。その後、症状は落ち着き、翌日から児童は登校しています。
給食は市内の垣生学校給食共同調理場で調理されたもので、栄養教諭らが児童のアレルギー情報をまとめた一覧表を作る際に、「小麦」とは別に、今月分から新たに設けられた「小麦シチューミクス」の記入が漏れていたことが原因だということです。
また、この児童は3年前にも小麦の入ったメニューを食べて救急搬送されていましたが公表されておらず、市は「認識が甘かった」としています。
市はアレルギーをもつ児童約700人の情報を確認し直したということで、今後はアレルギー情報の入力担当者を決め、複数名で確認するなど再発防止に努めるとしています。