和歌山・白浜町のアドベンチャーワールドのパンダ4頭が28日に返還のため日本を離れ、中国に向かいました。
職員やファンたちが別れを惜しみました。
午前8時すぎ、メスのジャイアントパンダ4頭はスタッフやその家族、大勢のファンらに見守られ、和歌山・白浜町のアドベンチャーワールドを後にしました。
パンダを見送った人:
感謝の言葉しかないです。ありがとうございます。
契約期間が満了することから中国に返還されることになった「良浜」と娘の「結浜」「彩浜」「楓浜」。
最後の一般公開となった27日は、約1400人が開門前から並ぶなど別れを惜しみました。
飼育員によると4頭は健康状態に問題なく食欲も旺盛で、普段どおりの朝を迎えたといいます。
飼育員:
いつも通りたくさん竹を食べてしっかり寝て、きょうを迎えられたというふうに感じています。
28日朝の出発時間は非公開でしたが、園の外には夜明け前からファンが集まり始め、トラックが通過する際は多くの人が旅の無事を祈っていました。
パンダを見送った人:
あとは無事に中国まで行ってくれるように。(きのうは)泣かないつもりで(園に)行ったんですけど、お化粧ボロボロになって帰りました。
4頭を見送ろうと愛知・名古屋市から駆けつけたという女性は「トラックを見るといなくなるんだなっていう感情が湧いてきて、ちょっと涙がみたいな。(4頭は)私にとってはもう家族のような存在でした」と話しました。
そして関西国際空港へ。
園のスタッフ約70人が見送る中、飛行機に乗って中国・四川省にある繁殖研究基地に向かいました。
これで国内で見られるパンダは東京の上野動物園の2頭のみになりました。