子どもたちも普段使う機会が増えているSNS。
身近な危険性を学ぶ「ネットリテラシー」授業を行う小学校を取材しました。
神奈川・川崎市にある下作延小学校。
6年生の教室で行われていたのは、ネットのメリット・デメリットについて考える授業です。
この小学校の5・6年生を対象に行ったアンケートでは、75%の児童が既にスマートフォンを持ち、このうち24%は小学校1年生からLINEなどのSNSを利用しているといいます。
グループでの話し合いでは早速、「コメント欄とか一言で誰か傷つけたり傷ついたりすることが多いのかな」「ネット上のことを信じちゃってだまされたり」といった声が上がりました。
多くの児童が問題点を認識していました。
IT企業の社員が講師となって行われた「ネットリテラシー講座」では、SNSに投稿をするときに気をつけた方がいい点を話し合いました。
児童:
写真の周りに映っている人の顔とか、モザイクなしで発信して他の人が危ない。
他にも「自撮りした際に瞳に映る景色でわかる」など、いろんな意見が上がりました。
講師からは、こうしたケースを防ぐために帰宅後に投稿をするなどの具体的なアドバイスがありました。
講師:
間違った情報も可能性として出てくるのがAIの注意すること。
また、今回は生成AIを実際に使う授業も行われました。
AIに小学校のすてきな所を聞いてみると、結果の早さに驚く児童がいる一方で内容をうのみにせずに疑っている児童もいました。
株式会社ノートンライフロック・櫻井理沙さん:
この時期からどういうふうに使っていくのか、リテラシーを学ばせることで、今後一人で使っても大丈夫になっていくことを目指している。
今回参加した児童や保護者は…。
児童:
個人情報を顔とか知らない人とかに教えたりとかは絶対しないように(したい)。
保護者:
(SNSやネットには)危険があるよってことを家庭の中の会話でもやっていけたらなと。
子どもの日常生活の中で利用する機会の多いSNSやインターネット。
改めて見逃しがちな注意点を知るきっかけになったようです。