アスベストで健康被害を受けた男性が給付金を支給されなかったとして、国に賠償を求める裁判を起こしました。
訴状などによると、トラック運転手をしていた大阪府の男性(82)は、アスベスト(石綿)のある建設現場に資材を搬送するなどしていて5年前に肺がんを発症。
建設アスベストをめぐっては、4年前に最高裁が国などの責任を認める判断を示し、迅速な被害救済のための給付金制度が設けられました。
男性は、作業を証明する資料などを添え、給付金を申請しましたが、ことし1月、具体的な理由が分からないまま不認定とされたとして、国に対し、1150万円の賠償と制度の運用見直しを認めて大阪地裁に提訴しました。
弁護団によると、給付金不認定に対する国賠訴訟は全国で初めてです。
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