放課後時間も多様化

こうした変化によって、子どもたちの放課後の過ごし方も多様化。保護者のニーズは、遅い時間までの預かりや教育プログラムによる学習機会があること、インストラクターによるスポーツの指導など、公的な事業だけでは対応しきれない範囲に広がっています。

そこに私たちのような民間事業者が参入したことで、大きな括りの学童保育という名称の中で提供される支援、サービスの質、内容ともに多様化しています。

支援や子どもたちの過ごし方も運営によってさまざま(画像:イメージ)
支援や子どもたちの過ごし方も運営によってさまざま(画像:イメージ)

放課後、学校敷地内の建物にランドセルを置いた後、子どもたちが校庭に走り出て遊ぶ、昔ながらの公立学童もあれば、児童館や公民館の一角に子どもたちが集まってくつろいで過ごす公立民営の学童もあれば、各小学校まで送迎の車両が向かい、習い事への移動も担ってくれる今どきの民間学童もあります。

いずれにしろ共通しているのは、そこにいる大人たちが子どもたちを「おかえり」と迎え入れ、放課後時間をともに過ごしていくこと。小学生が学校にいる時間は年間1200時間。それに対して、家庭での食事や就寝などを除いた放課後の時間は1600時間です。

生活や成長における放課後時間の役割は大きく、さらにその多くの時間を子どもたちは学童で過ごします。学びの場、成長の場として、学童保育は大きな意味を持ち、可能性を秘めているのです。