道路の片側を埋め尽くすほど散乱したごみ。
街の至る所でごみが回収されず、ごみの山となっているのは、アメリカ・ペンシルベニア州フィラデルフィアです。

アメリカの独立宣言採択の地として知られるこの街で、住民からは「住民みんなイライラし始めて、今では手に負えなくなっているよ。ゴミはいろんな場所に散乱している」など、不満の声が上がっています。

さらに、猛暑の中で生ごみが悪臭を放つ影響も出ていて、住民は「この場所を通り過ぎるとひどい悪臭がする」「清掃員がゴミを持って行かないとき、夜になると本当にひどい臭いがするんだ」などと話します。

なぜ、この街は“ゴミタウン”と化してしまったのでしょうか。

その背景には、賃上げなどを求めて市職員が行ったストライキがあります。
約1万人がストライキに参加し、清掃員や警備員などが労務を拒否しているのです。

フィラデルフィア在住:
ストライキが起きているのは、みんなが十分な給料をもらっていないからです。

民間のごみ収集業者が作業を続けていますが、多くの家庭ごみが回収されないことで、2次被害も起きています。

歩道に捨てられているのは、ソファ。
混乱に乗じて、粗大ごみを捨てる住民も増加しているといいます。

地元メディアによると、市側は組合と交渉継続の意思を示していますが、現時点で新たな協議の予定は立っていないということです。

フジテレビ
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国際取材部
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