今年(2025年)も高知のおまちを熱くするよさこい祭り。よさこいに欠かせない「鳴子」の製作がピークを迎えています。
障害者の就労支援を行う高知市の小高坂更生センターは、40年ほど前から鳴子づくりに携わっています。夏のよさこい本番に向けて今、鳴子づくりのピークです。
中川果歩記者:
「工房は木の香りがしています。四角い板を大きな機械でカットすると、みなさんおなじみの鳴子の形に仕上がります」
機械で高知県産のヒノキの板をそれぞれのチームの鳴子の形にくり抜いたあと、表面が滑らかになるように丁寧に研磨していきます。
鳴子の製作で一番重要なポイントと言われている「バチ」を取り付ける作業も。何と言っても鳴子は音が肝心です。
3本のバチの角度がそろっていないと、鳴らした時にまとまった“いい音”が出ません。角度が合うようにバチを取り替えながら細かく調整していきます。
小高坂更生センターでは、約20人が1日200~300組の鳴子を手作業で製作しています。今年は鳴子のバチに焼き印を入れたものやカラフルなものが人気で、去年から発注数はコロナ禍前までに戻ってきたということです。
小高坂更生センター木工部 友村正子部長:
「今、一番ご注文が入ってきている時期。これからまだ駆け込みのチームもいらっしゃるかと思いますが忙しくさせていただいている。カラフルな鳴子もあれば、焼き印に、すごく凝ったデザインのものがあったり、多様なものが多い。音を大きく鳴らして楽しんでいただければ」
小高坂更生センターはこの時期だけで3万5000組の鳴子の出荷を予定していて、8月末まで忙しい日が続くということです。