京都府福知山市の動物園で「ニワトリ」が段ボール箱に入れて無断で捨てられていました。動物園では対応に困り「引き取ってほしい」と強く訴えている。

今月15日、京都府の福知山動物園で職員が出勤すると、職員用の通用口の前にニワトリが3羽、段ボール箱に入れて捨てられていた。
園長によると、これまでにも2度、ニワトリが捨てられていたため、「動物を捨てないよう」警告文を掲示していましたが、今回、その警告文の真下にニワトリは置かれていた。
3羽のうち1羽はすでに死んでいたため、箱と共に焼却処分したということだ。

■鳥インフルエンザが持ち込まれると園内の鳥は全滅...
動物園ではかつて、家庭で飼えなくなった動物を引き取っていましたが、鳥インフルエンザのような病原性の強いウイルスが持ち込まれ他の家禽類に感染すると全て殺処分する必要があることから園外から持ち込まれたニワトリを動物園で飼育することはできない。
捨てられていた残りの2羽のニワトリについては病気にかかっている危険性などから100メートル以上離れた駐車場で保護している。
【福知山動物園 二本松俊邦園長】「水あげて、エサあげて、たまに菜っ葉もあげて、困っています。檻に入れられへんし、持ち主に取りに来てもらうしかない。もし(病気とか)感染したらウチの鳥を全滅させるから大変な話」

■園長「すいませんでしたと取りに来てくれたら、もう穏やかにおさまりますから」
動物を捨てる行為は「動物愛護法」で禁止されていて、1年以下の懲役か100万円以下の罰金が課せられる。
警察は防犯カメラの映像などから警察と遺棄した人の特定を進めている。
動物園の園長はニワトリを捨てた人に対してこう呼びかける。
「取りにきてほしいです。すいませんでしたと来てくれたら、もう穏やかにおさまりますから」
