18年前、タイ北部の観光地で日本人の女性が殺害された未解決事件で、タイ当局は、現場付近にいたフランス人の男性が事件を目撃した可能性があるとして情報提供を呼びかけました。
大阪市の劇団員だった川下智子さんは2007年11月、タイ北部スコタイの世界遺産の遺跡群を旅行で訪れた際、何者かに刃物で刺され殺害されました。
タイ当局は、現場に残されたDNAをもとに捜査を続けていますが、容疑者の特定には至っていません。
こうした中、タイ当局は24日、当時35歳から40歳くらいで、当日朝に現場近くの店でオートバイをレンタルしたフランス人の男性が、事件もしくは容疑者を目撃した可能性があると発表しました。
男性は、ヨーロッパ系の女性と一緒にいたとみられていて、当局は似顔絵などを公開して情報提供を呼びかけています。
タイでは殺人事件の時効が20年で、成立まで2年と迫っていて、遺族は事件の早期解決と時効の撤廃を求めています。