7月11日から始まる勝山市にある県立恐竜博物館の特別展を前に、その目玉で日本初公開となる肉食恐竜スピノサウルスの全身骨格が設置されました。
 
佐々木拓哉アナウンサー:
「日本初公開となるスピノサウルスの全身骨格がこちら。全長は約14メートル。ものすごい迫力です」
 
スピノサウルスは、約1億年前の後期白亜紀に生息していたと考えられている大型の肉食恐竜です。特徴は、細長い頭骨や背中の大きな帆。珍しい姿から注目されていましたが、化石標本が第二次世界大戦で焼失し、長い間、その全体像は明らかになっていませんでした。
  
しかし、新たな化石の発見によってスピノサウルスの尾が上下に幅広い形状をしていることが分かり、2020年には陸と水中を行き来して生活していた可能性が高いことが分かりました。

骨格は、最新の研究に基づき3Dプリンターを使って作られたもので、県立恐竜博物館の開館25周年を記念した特別展の目玉として、ドイツの企業から借り受けました。
   
20日から全身骨格の組み立てが始まり、23日に完成。24日は吊り上げる作業が行われました。
 
恐竜博物館の担当者は「泳いでいた可能性がある事を最大限感じてもらうために、今回初めて14メートルの骨格を宙づりにして展示する。普段と異なるアングルから恐竜を見ることはもちろん、こういうスタイルでこういう動きをしていた恐竜もいたんだと思いを馳せてもらいたい」と話しています。
 
スピノサウルスの全身骨格は7月11日から11月3日まで開かれる特別展で見ることができます。

福井テレビ
福井テレビ

福井の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。